当サイトはプレミアリーグ、ラ・リーガ、リーグ・アン、エールディヴィジ、J1、WSLの計110クラブについて選手名鑑を持っています。前季終了時点のスカッドと現在のスカッドを突き合わせると、「あるクラブから消え、別のクラブに現れた選手」を201人特定できました。
移籍金や噂は扱いません。両方のクラブのスカッドが手元にあるので確実に追える移動だけを数えたものです。逆に言えば、当サイトが名鑑を持たないリーグ(ブンデスリーガ、セリエA、ポルトガル、サウジ等)への移動や、そこからの加入はこの201件には含まれていません。
リーグ間の流れ
| 移動元 → 移動先 | 人数 |
|---|---|
| リーグ・アン → プレミアリーグ | 16 |
| ラ・リーガ → プレミアリーグ | 6 |
| プレミアリーグ → ラ・リーガ | 6 |
| リーグ・アン → ラ・リーガ | 7 |
| リーグ・アン → エールディヴィジ | 4 |
| エールディヴィジ → プレミアリーグ | 2 |
| その他(9通りの組み合わせで各1件) | 9 |
同一リーグ内の移動は、J1が37件、エールディヴィジが37件、プレミアリーグとラ・リーガが各26件、リーグ・アンが16件、WSLが9件でした。
リーグ・アンはプレミアの供給源
最も太いパイプはリーグ・アン → プレミアリーグの16人です。逆方向(プレミア → リーグ・アン)は1人だけなので、16対1という完全な一方通行でした。
| 選手 | ポジション | 移動 |
|---|---|---|
| ママドゥ・サール | CB | ストラスブール → チェルシー |
| アーロン・アンセルミーノ | CB | ストラスブール → チェルシー |
| バレンティン・バルコ | LB | ストラスブール → チェルシー |
| エマニュエル・エメガ | CF | ストラスブール → チェルシー |
| イーサン・ヌワネリ | AM | マルセイユ → アーセナル |
| ジェレミー・ジャケ | CB | レンヌ → リヴァプール |
| トマ・ムニエ | RB | リール → サンダーランド |
| シモン・アディングラ | RW | モナコ → サンダーランド |
| アラジ・バンバ | CDM | モナコ → ニューカッスル |
| トレヴァン・サヌシ | LW | ロリアン → ニューカッスル |
| ディラン・バクワ | RW | ストラスブール → ノッティンガム・フォレスト |
| イブラヒム・オスマン | LW | オセール → ブライトン |
| ママドゥ・サンガレ | CDM | ランス → ブレントフォード |
| ブライアン・マジョ | CF | メス → アストン・ヴィラ |
| ジェイディー・カンヴォ | CB | トゥールーズ → クリスタル・パレス |
| エメルソン | FW | トゥールーズ → イプスウィッチ |
ストラスブールから5人が抜け、そのうち4人がチェルシーへというのが、この表で最も目を引く部分です。この2クラブは同じ投資グループの傘下にあり、選手が行き来する構造がもともと存在します。データの上でも、それがはっきり形になって現れました。
もう一つの特徴はポジションの偏りです。16人のうちCB・LB・RB・CDMが8人で半分。プレミアリーグ側がリーグ・アンに求めていたのは、攻撃の選手よりも守備の強度だったことが読み取れます。
レアル・マドリードのプレミア狩り
レアル・マドリードがプレミアリーグから3人を獲得しています。
- マルク・ククレジャ(LB)— チェルシーから
- イブラヒマ・コナテ(CB)— リヴァプールから
- ベルナルド・シウバ(AM)— マンチェスター・シティから
これに加えてリーグ・アンのリヨンからエンドリッキ(CF)。国外から迎えた4人のうち3人がプレミアリーグという構成で、ラ・リーガ内からの補強はレバンテのカルロス・エスピ(FW)だけでした。
補強したポジションを見ると、LBとCBが上位に来ているのが特徴です。得点力ではなく最終ラインに投資した夏だったことになります。
一方でバルセロナはニューカッスルからアンソニー・ゴードン(MF)を獲得しました。プレミアリーグ → ラ・リーガの6人のうち4人が、レアル・マドリードとバルセロナの2クラブに向かっています。
トッテナムの国内6人補強
同一リーグ内の移籍で最も目立ったのはトッテナムです。プレミアリーグの他クラブから6人を集めました。
| 選手 | ポジション | 移動元 |
|---|---|---|
| サンドロ・トナーリ | CDM | ニューカッスル |
| A. ロバートソン | DF | リヴァプール |
| マルコス・セネシ | CB | ボーンマス |
| ヤン・パウル・ファン・ヘッケ | CB | ブライトン |
| マルティン・ドゥーブラフカ | GK | バーンリー |
| マテウス・フェルナンデス | CM | ウェストハム |
6人のうち3人がCB/DF、1人がGK。前季17位(勝点41)という結果を受けて、守備の再構築に集中したことがスカッドの動きに現れています。
対照的な動きをしたのがアストン・ヴィラです。ユーリ・ティーレマンス(→マンチェスター・ユナイテッド)、ハーヴィー・エリオット(→リヴァプール)、モーガン・ロジャーズ(→チェルシー)の3人をプレミア内の上位クラブに送り出し、代わりにエヴァン・ゲサン(←クリスタル・パレス)、アレハンドロ・ガルナチョ(←チェルシー)、ジョアン・ゴメス(←ウォルヴァーハンプトン)を迎えています。中盤と前線の顔ぶれがまるごと入れ替わりました。
降格クラブの解体
エールディヴィジの37件の内訳を見ると、降格したクラブから1部クラブへ選手が散っていく流れがはっきり出ています。
- フォレンダム(16位・降格)から6人 — スパルタ・ロッテルダムへ3人、AZアルクマール、ヘーレンフェーン、フォルトゥナ・シッタートへ各1人
- ヘラクレス(最下位・降格)から4人 — トゥウェンテへ2人、フォルトゥナ・シッタート、ADOデン・ハーグへ各1人
トゥウェンテはこの2クラブから2人、さらにアヤックスからボウト・ベグホルスト(CF)、ゴー・アヘッド・イーグルスとフローニンゲンから各1人を獲得しました。前季4位のクラブが、降格クラブと下位クラブから効率的に選手を集めた形です。
ラ・リーガでも同じ構図があります。降格したレバンテからは、イケル・ロサダ(→レアル・ベティス)、カルロス・エスピ(→レアル・マドリード)、マヌ・サンチェス(→セルタ)が1部に残りました。逆にレバンテはビジャレアルからエッタ・エヨン、リールからアイサ・マンディを迎えています。
J1の37件と、欧州との往復
J1内の移籍37件のうち、目立つのは受け入れ側の集中です。
- 柏レイソル — 遠藤渓太(←FC東京)、満田誠(←ガンバ大阪)、若原智哉(←ジェフ千葉)、麻田将吾(←京都)の4人
- アビスパ福岡 — 三國ケネディエブス(←名古屋)、椎橋慧也(←名古屋)、深澤大輝(←東京V)、ウェリック・ポポ(←岡山)の4人
- 清水エスパルス — ジャーメイン良(←広島)、木下康介(←広島)、小泉慶(←FC東京)、須貝英大(←京都)の4人
名古屋グランパスからは4人が他のJ1クラブへ(三國・椎橋・森壮一朗・山中亮輔)、浦和レッズからも4人(石原広教・柴戸海・松尾佑介・二田理央)が動いています。
欧州との往復では、サンフレッチェ広島の2件が最も大きな動きでした。
- セバスティアン・ハラー(ST・コートジボワール) — ユトレヒト(エールディヴィジ)から
- 浅野拓磨(CF) — マジョルカ(ラ・リーガ)から
逆方向は佐藤龍之介(CM)がFC東京からバレンシア(ラ・リーガ)へ。J1から当サイトの対象リーグへ移った選手は、この1人だけでした。
このほか、イ・ガンイン(CAM・韓国)がパリ・サンジェルマンからアトレティコ・マドリードへ移っています。
この数字の限界
最後に、この201件が何を含んでいないかを明記しておきます。
- 当サイトが名鑑を持たないリーグとの往復は数えていません。ブンデスリーガ、セリエA、プリメイラ・リーガ、サウジ・プロリーグ、MLS等との移動は対象外です
- 移籍金・契約形態(完全移籍かレンタルか)は扱っていません。スカッドに載っているかどうかだけを見ています
- 下部リーグやアカデミーからの昇格は含まれません
つまりこの201件は、今夏の移籍の全体像ではなく、「主要6リーグ内部の血の巡り」を切り出したものです。その範囲で言えば、リーグ・アンが供給し、プレミアリーグが吸い上げ、ラ・リーガのビッグ2がプレミアから引き抜く——という流れが、数字にはっきり出ていました。
各クラブの現在のスカッドは、トップページのリーグタブから確認できます。試合ページにはスコアも得点者も表示しませんので、追いかけ視聴中でも安全に開けます。