控え選手
控え選手
見どころ
- 1974年西ドイツ大会以来52年ぶりのW杯本大会出場を果たしたハイチが、5度の優勝を誇るブラジルとグループC第2節で激突。ハイチはセバスティアン・ミニェ監督のもと、キャプテンのジョニー・プラシッド(38歳・バスティア)を筆頭に、歴代最多得点記録を持つダケンス・ナゾン(エステグラル・74試合44ゴール)とフランツディ・ピエロット(リゼスポル・50試合34ゴール)の2トップで臨む。対するブラジルはカルロ・アンチェロッティが2025年5月に就任して初のW杯で、レアル・マドリーでCLを5度制覇した名将がどう指揮を執るか注目される。
- ブラジルの攻撃陣は世界最高峰の布陣で、左サイドからヴィニシウス・ジュニオール(25歳・レアル・マドリー)、右からハフィーニャ(29歳・バルセロナ)が仕掛け、中央でルーカス・パケタ(28歳・フラメンゴ)が創造性を発揮する。この3人はいずれも代表40試合前後の経験を持ち、前線のマテウス・クーニャ(27歳・ウルヴズ)は東京五輪金メダリストでもある万能型ストライカー。ハイチの5バックは194cmの長身FWピエロットへの放り込み一辺倒にならず、ベルガルド(27歳・ウルヴス)やジャン=ジャック(26歳・フィラデルフィア)が中盤でボールを繋げるかが鍵となる。
- 中盤の主導権争いでは、ブラジルのダブルボランチであるカゼミーロ(34歳・マンチェスター・ユナイテッド)とブルーノ・ギマランイス(28歳・ニューカッスル)が圧倒的な経験値で支配を狙う。カゼミーロは2018年・2022年に続く3度目のW杯で、レアル・マドリー時代にCLを5回制覇した世界屈指のアンカー。対するハイチの中盤4人は、元フランスユース代表のベルガルドを筆頭に、ジャン=ジャック(MLSでサポーターズ・シールド獲得)、ダンリー・ジャン=ジャック、ジョスエ・カジミール(オセール)といずれもフランス育ちの技巧派で構成される。
- ブラジルの最終ラインは盤石の布陣で、PSGキャプテンのマルキーニョス(32歳)とアーセナルの空中戦番長ガブリエル・マガリャンイス(28歳・代表25試合)のCBコンビが鉄壁を築く。マルキーニョスは10年以上PSGに在籍しクラブ史上最多のリーグ優勝を経験、2018年・2022年に続く3度目のW杯。守護神アリソン(33歳・リバプール)も同じく3度目の本大会で、世界最高峰のGKとして君臨する。ハイチは5-4-1の堅守速攻でどこまで耐えられるか。
- ハイチの守備陣は欧州育ちの選手で固め、ベルギー代表歴を持つハネス・デルクロワ(27歳・ルガーノ)、フランス生まれのジャン=ケヴィン・デュヴェルヌ(28歳・ヘント)、そしてベテランのリカルド・アデ(36歳・LDUキト)が中央を固める。両サイドバックはカルレンス・アルクス(29歳・アンジェ)とマルタン・エクスペリエンス(27歳・ナンシー)のフランス育成組。GKはキャプテンのプラシッド(38歳・通算81キャップ)が1974年大会以来となる大舞台に立ち、代表初のW杯勝利を目指す。
- 注目のマッチアップは、ブラジル左サイドのヴィニシウス・ジュニオール対ハイチ右SBカルレンス・アルクス(通算53キャップ)の攻防。ヴィニシウスは爆発的なスピードと1対1での突破力で世界屈指の崩し手であり、2022年カタールに続く2度目のW杯で主役級の活躍が期待される。アルクスはトロワ、リール、オセールを経てアンジェでプレーする守備的な右SBで、上下動と守備力が武器。この左サイドをどう封じるかがハイチの生命線となる。
- ブラジルのベンチには19歳の新星が2人控える。レアル・マドリードが7200万ユーロで獲得後、リヨンへレンタル中のエンドリッキ(19歳)は左足の爆発的シュート力を持つCF。ヴァスコ・ダ・ガマから約2470万ポンドで加入したラヤン(19歳・リヨン)はブラジルリーグで34試合14ゴールを記録し、2025年最大の逸材と評された右ウイング。さらにアーセナルのガブリエル・マルティネッリ(25歳・代表23試合)、プレミア月間MVPのイゴール・チアゴ(24歳・ブレントフォード)と層の厚さは圧倒的だ。
- 戦術的には、ブラジルの4-2-3-1対ハイチの5-4-1という布陣の噛み合わせが興味深い。ブラジルは両ウイングのヴィニシウスとハフィーニャがワイドに開いてサイドを崩し、パケタが中央でゲームメイクする形。ハイチは5バックで中央を固めつつ、カウンター時は194cmのピエロットへのロングボールか、ベルガルドの推進力を活かした速攻を狙う。ブラジルがポゼッションで押し込む展開は必至だが、ハイチがセットプレーや一発のカウンターで番狂わせを演じる可能性もゼロではない。