クラシコの週末、古巣と向き合う男たちと三笘薫・遠藤航の交差
2026-10-23 更新週末の中心にはクラシコがある。バルセロナとレアル・マドリードが顔を合わせ、ラミン・ヤマルとキリアン・ムバッペが同じ夜に立つ。イングランドではチェルシーとトッテナムがロンドンの隣人として向き合い、コナー・ギャラガーとドミニク・ソランケが育ったクラブと再会する。リヴァプールのホームには三笘薫のブライトンが乗り込み、アレクシス・マック・アリスターは自らを押し上げたクラブと対峙する。クリスタル・パレスには鎌田大地と冨安健洋が並び、オランダではPSVとフェイエノールトの大一番で佐野航大と渡辺剛が向き合い、ロッテルダムでは三戸舜介と板倉滉が交わる。J1第12節の鹿島対柏は古巣対戦の見本市で、土曜の夜には北ロンドンダービーが待っている。
Premier League
第8節 · 2026-10-25 (日) 14:00 GMT
LIV
リヴァプール
vs
ブライトン
BHA
遠藤航と三笘薫が向き合い、マック・アリスターは自らを育てたブライトンと対峙する
- 日本の視点ではこの一戦が週末の軸になる。リヴァプールの遠藤航は日本代表のキャプテンを務めるデュエルの鬼で、シュツットガルト時代にブンデスリーガのデュエル王に輝いた球際の強さとインターセプト能力を持つ。対するブライトンの三笘薫は、緩急自在のドリブルとカットインでプレミアリーグの守備者を翻弄してきた筑波大学出身の左ウイングだ。
- アレクシス・マック・アリスターにとっては、自分を世に出したクラブとの再会になる。ブライトンで評価を高めてリヴァプールへ移った2022年ワールドカップ優勝メンバーのアルゼンチン代表で、テンポの良いパスワークと守備意識の高さで中盤のバランスを取る。ブライトン側にはドルトムントから戻ったパスカル・グロスが控え、セットプレーの精度とゲームメイクで応じる構図だ。
- 前線の顔ぶれも豪華だ。リヴァプールはニューカッスルから加わった192cmのスウェーデン代表アレクサンデル・イサクに、レバークーゼンでブンデスリーガ無敗優勝を経験したフロリアン・ビルツ、PSV育ちのコディ・ガクポが並ぶ。迎え撃つファビアン・ヒュルツェラーのブライトンは、足元の技術に長けたバルト・フェルブルッヘンを最後方に置き、ガンビア代表ヤンクバ・ミンテとジョルジニオ・ルターの推進力で反撃を狙う。
第8節 · 2026-10-24 (土) 17:30 BST
CHE
チェルシー
vs
トッテナム
TOT
ギャラガーとソランケがチェルシーに戻る、ロンドンの隣人対決
- ロンドンの隣人同士が向き合うこの一戦には、古巣へ戻る顔が複数いる。トッテナムのコナー・ギャラガーはチェルシーのアカデミーで育ち、クリスタル・パレスへのローンで評価を高めた後アトレティコ・マドリードを経てスパーズに加わったイングランド代表だ。ドミニク・ソランケも同じくチェルシー育ちで、ボーンマスでの飛躍を経て現在は前線の軸を担う。ミハイロ・ムドリクもまたチェルシーに籍を置いた経歴を持つ。
- 中盤の設計は対照的だ。リアム・ロゼニオールのチェルシーは、2022年ワールドカップ優勝メンバーのエンソ・フェルナンデスと、ブライトンから英国史上最高額の移籍金で加入したモイセス・カイセドが縦関係を作る。イゴール・トゥドールのトッテナムは「新ピルロ」と称されるサンドロ・トナーリに、FKとCKを任されるジェームズ・マディソン、リーズ育ちの万能型アーチー・グレイを並べる。
- 個の勝負も見逃せない。チェルシーの左足のタレント、コール・パーマーと「メッシーニョ」の異名を持つパルメイラス出身のエステヴァンが仕掛ける先には、プレミアリーグ屈指のスピードを誇る左利きCBミッキー・ファン・デ・フェンと、ランスで主力を務めたオーストリア代表ケビン・ダンソが構える。ブライトンで得点力とチャンスメイク力を証明したジョアン・ペドロの立ち位置も鍵になりそうだ。
第8節 · 2026-10-25 (日) 14:00 GMT
CRY
クリスタル・パレス
vs
ニューカッスル
NEW
鎌田大地と冨安健洋のパレスが、エディ・ハウのニューカッスルを迎える
- 日本代表の2人が同じクラブに在籍しているという意味で、クリスタル・パレスは日本の視聴者にとって特別な存在だ。鎌田大地はフランクフルトでヨーロッパリーグ制覇を経験した創造性の塊で、トップ下やインサイドハーフからスルーパスを通し、2025年のFAカップ優勝にも貢献した。冨安健洋はアーセナルで4シーズンを過ごし、右SBからCB、ボランチまでこなす187cmのユーティリティプレーヤーである。
- オリバー・グラスナーのパレスは前線に高さと速さを同居させる。2025年のFAカップ決勝で得点したジャン=フィリップ・マテタに、ウルヴズからクラブレコードの移籍金で加わった193cmのノルウェー代表ヨルゲン・ストランド・ラーセンが並ぶ。背番号10を背負うジェレミー・ピノと、ワトフォードで年間最優秀選手に選ばれたイスマイラ・サールのスピードも加わる。
- エディ・ハウのニューカッスルは、ブレントフォードでクラブのプレミアリーグ最多得点記録を樹立したヨアン・ウィサと、シュツットガルトから加入した198cmのニック・ボルテマーデを前線に置く。右にはマンチェスター・ユナイテッド育ちのスウェーデン代表アンソニー・エランガ。これを受け止めるパレスのゴールマウスには、クラブキャプテンを務めるディーン・ヘンダーソンが立つ。
La Liga
第10節 · 2026-10-25 (日) 17:00 CET
BAR
FCバルセロナ
vs
レアル・マドリード
RMA
クラシコ、ヤマルとムバッペが同じ夜に立つ
- シーズンの空気を変える一戦がやってくる。ハンジ・フリックのバルセロナは、左足のドリブルとラストパスで違いを生むラミン・ヤマル、狭い局面を支配するペドリ、闘志あふれるガビという育成組織の系譜を前面に押し出す。カルロ・アンチェロッティのレアル・マドリードは、キリアン・ムバッペ、ヴィニシウス・ジュニオール、ジュード・ベリンガムという個の破壊力で応じる。
- マルク・ククレジャにとっては因縁の舞台になる。バルセロナの下部組織で育ちながらエイバル、ヘタフェ、ブライトン、チェルシーと渡り歩いてきた左SBで、豊富な運動量と鋭いオーバーラップが武器だ。右サイドにはリバプールからマドリードへ移ったトレント・アレクサンダー=アーノルドがいて、世界最高峰と評される右足のロングパスでヤマルの背後を突こうとする。
- 中盤と最終ラインの噛み合わせも面白い。バルサはフレンキー・デ・ヨングの持ち運びとダニ・オルモのラストパスで前進し、10代からレギュラーを張るパウ・クバルシとアンドレアス・クリステンセンが後ろを固める。マドリードはオーレリアン・チュアメニとエドゥアルド・カマビンガが中盤を締め、195cmのディーン・ホイセンとアントニオ・リュディガーが壁になる。守護神は200cmのティボー・クルトワだ。
第10節 · 2026-10-25 (日) 17:00 CET
RSO
レアル・ソシエダ
vs
レバンテ
LEV
久保建英のソシエダがレバンテを迎える、オラサガスティは育ったクラブへ
- 久保建英を見るならこの試合だ。レアル・マドリードの下部組織からマジョルカ、ビジャレアル、ヘタフェへのローンを経てサン・セバスティアンに腰を据えた右ウインガーで、懐の深いキープから左足で仕掛ける形が持ち味。守備の献身性も年々高まっている。同じソシエダにはFC東京U-18出身のケイタ・キタも在籍し、日本育ちの2人が同じクラブカラーをまとう。
- ソシエダの軸はキャプテンのミケル・オヤルサバルだ。EURO2024決勝で決勝ゴールを決めた左利きのアタッカーで、シュートとスルーパスの精度を兼ね備えクラブの象徴として前線を引っ張る。ゴールマウスには同じくEURO2024優勝メンバーのアレックス・レミロが立ち、前線にはコペンハーゲンからクラブ記録の移籍金で加わったアイスランド代表オルリ・オスカルソンが控える。
- レバンテ側には里帰りの選手がいる。中盤のジョン・アンデル・オラサガスティはレアル・ソシエダの下部組織で育った左利きの技巧派で、ボール保持とゲームメイクでチームのリズムを作る。ベテランGKのマット・ライアンもかつてソシエダのゴールを守った一人だ。フリアン・カレロのチームは、アルジェリア代表アイサ・マンディらの経験値を束ねて難敵に挑む。
Ligue 1
第8節 · 2026-10-25 (日) 20:45 CET
PSG
パリ・サンジェルマン
vs
リヨン
LYO
PSG対リヨン、トリッソが古巣の血を背負ってパリへ乗り込む
- フランスの名門同士の対戦だ。ルイス・エンリケのPSGは、センターフォワードに固定されて覚醒したウスマン・デンベレを頂点に、ナポリでセリエAを制したフヴィチャ・クヴァラツヘリアが左から仕掛ける。中盤の心臓ヴィティーニャとアカデミー育ちのウォーレン・ザイール=エメリがテンポを握り、右にはモロッコ代表アシュラフ・ハキミが駆け上がる。
- パウロ・フォンセカのリヨンには、クラブの原点を背負う男がいる。キャプテンのコランタン・トリッソはリヨンのアカデミー育ちで、2018年ワールドカップ優勝とバイエルン・ミュンヘンでのCL制覇を経験したフランス代表MFだ。隣にはリヴァプールのアカデミーで育ったタイラー・モートンが並び、配球とポジショニングで中盤の均衡を取りにいく。
- リヨンの攻撃陣にはスピードがある。ヘント育ちのベルギー代表マリック・フォファナが左から仕掛け、ランスとRBライプツィヒで結果を残したロイス・オペンダが裏を狙う。最終ラインでは2022年ワールドカップ優勝メンバーのニコラス・タグリアフィコと、マインツでキャプテンを務めたセネガル代表ムサ・ニアカテが、パリの圧力を受け止める役目を負う。
Eredivisie
第10節 · 2026-10-25 (日) 14:30 CET
PSV
PSVアイントホーフェン
vs
フェイエノールト
FEY
佐野航大と渡辺剛が向き合う大一番、ヘールトロイダは古巣と対峙する
- オランダの大一番に日本人が3人関わる。PSVの佐野航大はファジアーノ岡山からNECナイメヘンを経て加入した中盤で、ボール奪取と正確なパスワークを両立する万能型だ。フェイエノールトには、ヘントでゲームキャプテンを務めた日本代表CBの渡辺剛と、サークル・ブルッヘで22得点を挙げクラブ史上最高額の移籍金で加入した上田綺世がいる。
- 古巣対戦も絡む。PSVのルチャレル・ヘールトロイダはフェイエノールトでカンファレンスリーグ優勝を経験した万能型DFで、右SBからCB、中盤の底までこなす。攻撃的MFのフース・ティルもフェイエノールトに籍を置いた経歴を持ち、ゴール前への飛び出しが身上だ。対するフェイエノールトのジェリー・シン・ジュステは、マインツとスポルティングCPを経て育ったクラブへ戻った生え抜きである。
- 両軍の10番も見どころを作る。PSVのパウル・ヴァナーはバイエルン・ミュンヘン史上最年少出場記録を持つ左利きのトップ下で、ハイデンハイムでのレンタルを経てエールディヴィジにやってきた。フェイエノールトのルチアーノ・ヴァレンテはフローニンゲン育ちの万能型MFで、知性的なポジショニングとパスレンジの広さが武器。前線のセム・スタインはエールディヴィジ得点王と年間最優秀選手を手にした得点感覚の持ち主だ。
第10節 · 2026-10-25 (日) 16:45 CET
SPA
スパルタ・ロッテルダム
vs
アヤックス
AJA
三戸舜介と板倉滉、ロッテルダムで日本人が交わる
- ロッテルダムで日本人対決の可能性がある。スパルタの三戸舜介はアルビレックス新潟から渡欧した164cmのドリブラーで、右利きの左ウインガーとしてカットインから仕掛け、プレスバックの意識も高い。アヤックスの板倉滉はクラブ史上初の日本人選手で、188cmの高さとデュエルの強さを武器にボルシアMGで3シーズン主力を務めた日本代表CBだ。
- アヤックスには経験の塊が並ぶ。ゴールマウスにはバルセロナで10年以上を過ごしたマルク=アンドレ・テア・シュテーゲン、中盤には3度目の在籍となるクラブレジェンドのデイヴィ・クラーセン、最終ラインにはマンチェスター・ユナイテッドとバイエルンも経験したデイリー・ブリントがいる。前線ではニース、セビージャを経て古巣に戻ったカスパー・ドルベリが決定力を担う。
- スパルタも歴戦の守備陣で立ち向かう。元オランダ代表のマルティンス・インディはフェイエノールトとFCポルトで戦った左利きCBで、ディフェンスラインを束ねる。中盤にはフェイエノールトで8シーズンを過ごしたトールンストラが構え、前線ではアーセナルのアカデミー出身ジョエル・イデホと188cmのゾンネフェルトが高さと速さで応戦する。
J1 League
第12節 · 2026-10-24 (土) 15:00 JST
KAS
鹿島アントラーズ
vs
柏レイソル
REY
鹿島対柏は古巣対戦の見本市、小池龍太と犬飼智也が互いの原点と向き合う
- 古巣対戦が何組も転がっている一戦だ。柏レイソルの犬飼智也は鹿島アントラーズで主力を務めた182cmのCBで、杉岡大暉、垣田裕暉、仲間隼斗もかつて鹿島に籍を置いた顔ぶれ。逆に鹿島の小池龍太は柏の出身で、ベルギーのロケレンでの経験も持つ右サイドバックとして、今度は古巣のゴール前へ迫る立場になる。
- 鹿島の前線は厚い。闘志をむき出しにポストプレーとフィニッシュを両立する鈴木優磨に、2025年に得点王となってリーグ制覇を牽引したレオ・セアラ、2016年のクラブワールドカップ決勝でレアル・マドリードから2ゴールを奪った柴崎岳が並ぶ。ゴールマウスには2025年にJリーグ最優秀選手賞とベストイレブンを受けた早川友基が立つ。
- 柏の攻撃は細谷真大が軸になる。クラブのアカデミーで育ち、50mを6秒で駆け抜けるスピードと体幹の強さを兼ね備えた日本代表ストライカーで、DFライン裏への抜け出しが最大の武器だ。最終ラインから鋭い縦パスを刺す古賀太陽、精密なプレースキックを持つ原川力、浦和でACL優勝を経験した小泉佳穂が、鹿島の植田直通と関川郁万に挑む。
WSL
第7節 · 2026-10-24 (土) 12:45 BST
TOTW
トッテナム女子
vs
アーセナル女子
ARSW
北ロンドンダービー、古賀塔子がアーセナルを迎え撃つ
- 北ロンドンダービーには日本代表DFがいる。トッテナムの古賀塔子はフェイエノールトから2025年7月に加入し、19歳でクラブ史上最年少得点記録を樹立したCBだ。空中戦の強さとビルドアップ能力を併せ持ち、2024年のパリ五輪では日本代表として全4試合に先発している。アレッシア・ルッソやスティナ・ブラックステニウスとの競り合いが試金石になる。
- スパーズ側には古巣と向き合う選手もいる。オランダ代表のヴィクトリア・ペロヴァはアーセナルでプレーした経歴を持つ技巧派MFで、狭いスペースでのボールコントロールと豊富な運動量が持ち味。周囲にはクラブのWSL歴代最多アシスト記録を持つフィンランド代表エヴェリーナ・スンマネンや、ブランでリーグ制覇と年間最優秀選手に輝いたノルウェー代表ガウプセットが並ぶ。
- ルネー・スレーヘルスのアーセナルは個の質で押す。キャプテンのキム・リトルはクラブのレジェンドで、ゲームメイク能力は世界トップクラス。イングランド代表キャプテンのリア・ウィリアムソン、バルセロナで10年を過ごしたマリオナ・カルデンテイ、EURO2022決勝で決勝点を挙げたクロエ・ケリーが揃い、今夏バイエルン・ミュンヘンから加わったジョージア・スタンウェイが中盤を締める。