東京ダービーの週末、三笘と鎌田が向き合い板倉は原点へ戻る
2026-10-16 更新ダービーと再会が重なる週末になった。ブライトンの三笘薫はクリスタル・パレスの鎌田大地・冨安健洋と向き合い、アヤックスの板倉滉は欧州キャリアの出発点であるフローニンゲンへ戻る。J1では東京ヴェルディとFC東京が味の素スタジアムで顔を合わせ、セレッソ大阪の登里享平は15年を過ごした川崎フロンターレを迎える。ラ・リーガではバレンシアの佐藤龍之介がニコ・ウィリアムズを擁するアスレティックと対峙し、女子はマンチェスター・シティとブライトンに日本代表が計6人並ぶ。
Premier League
第7節 · 2026-10-18 (日) 14:00 BST
BHA
ブライトン
vs
クリスタル・パレス
CRY
4-2-3-1 vs 3-4-2-1
三笘薫のブライトンに鎌田大地と冨安健洋、M23ダービーで日本人が交差する
- プレミアリーグで日本人が最も濃く絡むカードだ。ブライトンの三笘薫は緩急自在のドリブルと細かいタッチで狭いスペースを破る左ウインガーで、筑波大学から川崎フロンターレを経て欧州に渡った異色の経歴を持つ。迎え撃つクリスタル・パレスには、アーセナルで4シーズンを過ごし右SBからCB、ボランチまでこなす冨安健洋がいて、187cmの体格と両足の精度で三笘の突破に蓋をする役回りが想定される。
- パレスのもう一人の日本代表、鎌田大地にも注目したい。アイントラハト・フランクフルトでヨーロッパリーグを制した経験を持つMFで、トップ下でもインサイドハーフでも決定的なスルーパスとゴール前への飛び出しで違いを生む。オリバー・グラスナーの下でイスマイラ・サールやジャン=フィリップ・マテタへ供給される一本の縦パスが、ブライトンの最終ラインを一気に裏返す形になる。
- 中盤の設計思想の違いも見どころだ。ファビアン・ヒュルツェラーのブライトンにはフェイエノールトでカンファレンスリーグを制したマッツ・ビーファー、セルティックでスコティッシュ・プレミアシップMVPに輝いたマット・オライリー、ドルトムントから復帰したパスカル・グロスが並ぶ。対するパレスはアダム・ウォートンの左足とシェイク・ドゥクレ、ジェファーソン・レルマの潰しでテンポを握りにいく。
第7節 · 2026-10-18 (日) 14:00 BST
LEE
リーズ
vs
マンチェスター・ユナイテッド
MUN
3-4-2-1 vs 4-2-3-1
田中碧のリーズがユナイテッドを迎える、ダニエル・ジェームズは古巣と対面
- リーズの心臓は田中碧だ。1試合平均90回前後のタッチとパス成功率の高さが示す通り、ボールに触りながらゲームを動かすタイプで、川崎フロンターレからフォルトゥナ・デュッセルドルフを経てプレミアリーグにたどり着いた。194cmのドイツ代表アントン・シュタッハと組む中盤は、マヌエル・ウガルテやコビー・メイヌーが構えるユナイテッドの中央との噛み合わせが面白い。
- 古巣と向き合う選手が双方にいる。リーズのダニエル・ジェームズはスウォンジー育ちでマンチェスター・ユナイテッドに在籍した経歴を持ち、プレミアリーグ屈指のスピードと縦への推進力でカウンターの先端に立つ。一方でユナイテッドのGKカール・ダーロウは、ニューカッスルでの長い在籍を経てリーズで正GKの座を掴み昇格に貢献した経験を持つ。
- 前線の顔ぶれも対照的だ。ダニエル・ファルケのリーズはエバートンで9年間エースを張ったドミニク・キャルバート=ルーウィンの高さと、左利きのジョエル・ピロー、ACミラン出身のノア・オカフォーで勝負する。マイケル・キャリックのユナイテッドは195cmのベンヤミン・シェシュコにマテウス・クーニャ、バルセロナを経て古巣に戻ったマーカス・ラッシュフォードを並べられる。
第7節 · 2026-10-17 (土) 15:00 BST
MCI
マンチェスター・シティ
vs
イプスウィッチ
IPS
4-2-3-1 vs 3-4-2-1
前田大然がシティの高いラインに挑む、イプスウィッチは長身DFを並べて耐える
- 前田大然にとって最高の実験台になる。松本山雅、水戸ホーリーホック、横浜F・マリノスと国内で積み上げてJ1得点王に輝き、セルティックで5年近くを過ごした快足アタッカーは、常識外れのスピードと前線から守備のスイッチを入れ続ける運動量が武器だ。最終ラインを高く保つジョゼップ・グアルディオラのシティに対し、ヨシュコ・グヴァルディオールの背後を狙う一撃が最大の見せ場になる。
- イプスウィッチの守備は高さで固められている。194cmのイッサ・ディオプはトゥールーズで10代からリーグ・アンを戦いウェストハムも経験、189cmのダラ・オシェイはアイルランド代表で前に出て潰す守備が持ち味、193cmのセドリック・キプレも加わる。アーリング・ハーランドとオマル・マーモウシュを相手に、この三枚がどこまでクロスとこぼれ球を跳ね返せるかが生命線だ。
- シティ側は移籍市場で積み上げた中盤が並ぶ。ニューカッスル育ちでノッティンガム・フォレストから英国人選手史上最高額で加入したエリオット・アンダーソンに、クリスタル・パレスから移ったマーク・グエヒ、ポルトで主力に育ったニコ・ゴンサレスが顔を揃える。ラヤン・シェルキとジェレミー・ドクの仕掛けを、アゾール・マトゥシワとフロレンティーノ・ルイスがどう受け止めるか。
La Liga
第9節 · 2026-10-17 (土) 18:30 CEST
BET
レアル・ベティス
vs
FCバルセロナ
BAR
4-2-3-1 vs 4-2-3-1
ベティスがバルセロナを迎える、アブデとバルトラがカンテラの記憶と向き合う
- 古巣対戦が最終ラインと左サイドに同時に転がっている。モロッコ代表のアブデ・エザルズリはバルセロナ出身の爆発的な左ウインガーで、右利きながら左からカットインしてシュートとラストパスを使い分ける。CBのマルク・バルトラもラ・マシア育ちで、ドルトムントを経て戻ったベテランとして足元の技術とリーダーシップで最終ラインを束ねる。
- マヌエル・ペジェグリーニが握るベティスの攻撃は創造性で勝負する。レアル・マドリーでチャンピオンズリーグ4度の優勝を経験したイスコが中央で時間を作り、PSGとトッテナムを渡り歩いたジョバニ・ロ・チェルソが左足のスルーパスを差し込む。右にはアヤックスとマンチェスター・ユナイテッドで戦った左利きのアントニーが構え、仕掛けの質は一級品だ。
- ハンジ・フリックのバルセロナは若さと経験の混成だ。2007年生まれで15歳にしてトップチームデビューを果たしたラミン・ヤマルが右から仕掛け、リーズ・ユナイテッド経由のラフィーニャが左で運び、ペドリとダニ・オルモが中央を操る。中盤の底にはバロンドールを受賞したロドリ、最終ラインにはパウ・クバルシとジュール・クンデが並ぶ。
第9節 · 2026-10-17 (土) 21:00 CEST
VAL
バレンシア
vs
アスレティック・ビルバオ
ATH
4-2-3-1 vs 4-2-3-1
佐藤龍之介のバレンシアにバルベルデのアスレティック、ニコ・ウィリアムズが来る
- バレンシアには19歳の佐藤龍之介がいる。FC東京のサッカースクールから約10年を過ごした生え抜きで、2026年7月に完全移籍でスペインへ渡った。171cmと小柄ながら技術と推進力に優れ、日本の年代別代表で中心を担ってきた逸材で、カルロス・コルベランがハビ・ゲラやペペルとどう組み合わせるかが見どころになる。
- エルネスト・バルベルデのアスレティックは個の破壊力が際立つ。EURO2024の決勝でゴールを決め大会MVPに輝いたニコ・ウィリアムズが左から仕掛け、ラ・リーガ連続出場記録を持つ兄のイニャキ・ウィリアムズがキャプテンとして前線を走る。188cmのオイアン・サンセがボックス内へ飛び込み、最後尾にはスペイン代表の正GKウナイ・シモンが立つ。
- 両軍のサイドの攻防が勝負を分けそうだ。バレンシアのパブロ・マフェオは172cmながら激しいマンマークで相手ウインガーを封じるタイプで、ニコ・ウィリアムズとの対面が実現すれば見応えがある。前線ではリバプールからローンで加入したハーヴィー・エリオットの左足と、マンチェスター・シティでCLを制したエメリック・ラポルトの読みがぶつかる。
Ligue 1
第7節 · 2026-10-17 (土) 17:15 CEST
STR
ストラスブール
vs
パリ・サンジェルマン
PSG
4-2-3-1 vs 4-3-3
ゲイリー・オニールの若いストラスブールが王者PSGを迎える
- ストラスブールは欧州屈指の若いスカッドでPSGに挑む。前線のホアキン・パニチェッリはリーベル・プレート育ちで、ミランデスへのローンで爆発的に得点を伸ばして評価を高めた186cmのアルゼンチン人FWだ。左右にはマルメFFから来たセバスティアン・ナナシと、ドルトムントで17歳にしてブンデスリーガ最年少の米国人出場記録を作ったジオバンニ・レイナが並ぶ。
- プレミアリーグとポルトガルを経由した若手が多いのもこのクラブの特徴だ。GKのフィリップ・ヨルゲンセンはビジャレアルからチェルシーへ渡った192cmのデンマーク人、中盤のマティス・アムグはサンテティエンヌでデビューしU-17ワールドカップでブロンズボールを受賞、マクシ・オイェデレはマンチェスター・ユナイテッドの下部組織からレギア・ワルシャワで頭角を現した。
- ルイス・エンリケのPSGは中盤の質で押し切る形を狙う。ヴィティーニャは小柄ながらプレス耐性が極めて高く、ジョアン・ネヴェスとウォーレン・ザイール=エメリが広い範囲をカバーする。前線にはバロンドールを受賞したウスマン・デンベレと、ナポリでセリエAを制したフヴィチャ・クヴァラツヘリアがいて、右にはアシュラフ・ハキミのスプリントが待つ。
Eredivisie
第9節 · 2026-10-18 (日) 16:45 CEST
GRO
フローニンゲン
vs
アヤックス
AJA
4-2-3-1 vs 4-3-3
板倉滉が欧州の出発点フローニンゲンへ戻る
- 板倉滉にとって特別な遠征になる。川崎フロンターレとベガルタ仙台で育った188cmのCBは、マンチェスター・シティ移籍後にフローニンゲンで欧州の初シーズンを過ごし、そこからシャルケ、ボルシアMGと階段を上ってアヤックス史上初の日本人選手になった。デュエル勝率の高さと冷静な読みは変わらず、古巣のサポーターの前でどんな試合をするかが見どころだ。
- アヤックス側には古巣と縁のある選手がもう一人いる。CBも左SBもボランチもこなすデイリー・ブリントはフローニンゲンでの在籍歴を持つベテランで、左足のロングパスと戦術眼でビルドアップの起点になる。ゴールマウスにはバルセロナで10年以上守り続けたマルク=アンドレ・テア・シュテーゲンが立ち、後方からの組み立ての質は際立って高い。
- フローニンゲンはアカデミー組で真っ向から挑む。190cmのタイメン・ブロクゼイルが中央を締め、ロングスローという特殊な武器を持つ左SBウーター・プリンスがセットプレーで変化をつける。中盤にはPSVからローンのティゴ・ランドと、ニューカッスルから来たトラビス・エルネスが並び、ミカ・ゴッツやオスカル・グローフの仕掛けを止めにかかる。
J1 League
第10節 · 2026-10-17 (土) 14:00 JST
VER
東京ヴェルディ
vs
FC東京
TOK
4-4-2 vs 4-4-2
東京ダービー、平川怜と山田楓喜が互いの古巣と向き合う
- 首都のダービーには移籍の記憶が折り重なっている。ヴェルディの平川怜はFC東京のアカデミーで「天才」と評されU-17ワールドカップにも出場したテクニシャンで、長短のパスを織り交ぜて中盤のリズムを作る。逆にFC東京の山田楓喜は京都サンガとヴェルディを経た左足のFKの名手で、181cmの高さも使える攻撃のアクセントだ。
- ヴェルディは生え抜きが軸になる。背番号10を背負うキャプテンの森田晃樹は、相手が近くにいても落ち着いてボールを運べるオールラウンダーで、アカデミー育ちの山本丈偉や仲山獅恩が周囲を固める。前線には尚志高校で選手権得点王に輝き鹿島アントラーズでもプレーした染野唯月がいて、キープとプレスの両面でチームを支える。
- FC東京はベテランと若手のコントラストが鮮やかだ。インテルとガラタサライで戦った長友佑都、Jリーグベストイレブン5度の森重真人、浦和レッズでベストイレブンに選ばれた189cmのアレクサンダー・ショルツが後ろを締める。前では「NEXT三笘薫」と評されるアカデミー出身の俵積田晃太と、188cmのマルセロ・ヒアンが仕掛ける。
第10節 · 2026-10-17 (土) 15:00 JST
CER
セレッソ大阪
vs
川崎フロンターレ
KAW
3-4-2-1 vs 4-2-3-1
登里享平が15年を過ごした川崎を迎える、香川真司と大島僚太の技術対決
- 登里享平にとって、これ以上ない再会になる。川崎フロンターレで15年にわたりプレーし、Jリーグベストイレブンにも選ばれた左サイドバックは、小柄ながら巧みなボールタッチとワンタッチで相手をかわす技術で攻撃に厚みを加える。複数回のリーグ優勝を知る男が、セレッソ大阪のユニフォームで古巣の攻撃と向き合う構図だ。
- 中盤の技術比べが試合の質を決める。セレッソにはボルシア・ドルトムントとマンチェスター・ユナイテッドで戦った香川真司がいて、柔らかいタッチと初速の速いドリブルで狭い局面を抜ける。対する川崎には「中村憲剛2世」と称される大島僚太と、3年連続でJリーグベストイレブンに選ばれた脇坂泰斗が並び、どちらがボールを落ち着かせるかが見どころだ。
- 川崎の右サイドにはもう一つの古巣対戦がある。2018年にJリーグMVPを受賞した家長昭博はセレッソ大阪に在籍した経歴を持ち、脱力した独特のリズムからのキープと緩急で今も違いを作る。受けて立つセレッソは横浜F・マリノスでリーグ制覇を経験した畠中槙之輔のビルドアップと、183cmの田中駿汰のアンカーぶりで応じる。
WSL
第6節 · 2026-10-18 (日) 14:30 BST
MCIW
マンチェスター・シティ女子
vs
ブライトン女子
BHAW
4-2-3-1 vs 4-2-3-1
なでしこ6人が集まる一戦、長谷川唯と南萌華・清家貴子が対峙する
- WSLで最も日本人が集まるカードだ。マンチェスター・シティにはなでしこジャパンのキャプテン長谷川唯がいて、卓越したポジショニングとパス精度で中盤を支配しクラブでの出場数も100を超えた。WEリーグMVPを2度受賞した藤野あおばが左から仕掛け、2026年アジアカップで最優秀GKに選ばれた山下杏也加がゴールを守る。
- ブライトン側の2人は浦和での同僚同士だ。南萌華はASローマでセリエA女子連覇に貢献したCBで、U-20ワールドカップでキャプテンを務めた統率力を持つ。清家貴子はWSL史上初のデビュー戦ハットトリックを記録した万能型アタッカーで、WEリーグでは得点王・MVP・ベストイレブンの個人3冠に輝いた実績がある。
- シティの前線は代表級が並ぶ。アーセナル出身のベス・ミードとフィフィアネ・ミーデマ、ジャマイカ代表のカディジャ・ショー、左のローレン・ヘンプが襲いかかる布陣に対し、ダリオ・ヴィドシッチのブライトンはチェルシーでWSLを制したマエリス・ムポメとリア・ヴェルティ、そして「ミニ・メッシ」の異名を持つフラン・カービーで応戦する。右SBの清水梨紗の攻め上がりも見逃せない。