古巣と向き合う週末、日本人同士の対決も各地で
2026-10-09 更新今週末は再会の多い週になった。クリスタル・パレスのディーン・ヘンダーソン、FC東京のアレクサンダー・ショルツ、AZのカルヴィン・ステングスと、かつて在籍したクラブと向き合う選手が各リーグに散らばっている。リールとル・アーヴル、フェイエノールトとAZでは日本人選手が両ベンチに名を連ね、プレミアリーグはアンフィールドでのマンチェスター・シティ戦で週末を締めくくる。
Premier League
第6節 · 2026-10-11 (日) 16:30 BST
LIV
リヴァプール
vs
マンチェスター・シティ
MCI
4-2-3-1 vs 4-2-3-1
アンフィールドにシティが乗り込む、イサクとハーランドの看板対決
- リヴァプールには日本代表のキャプテンを務めてきた遠藤航が在籍する。シュツットガルト時代にブンデスリーガのデュエル王に輝いた球際の強さとインターセプト能力は、ロドリの長期離脱中にシティの中盤を支えたニコ・ゴンサレスや、狭い局面に強いマテオ・コヴァチッチとの噛み合わせで効いてくるタイプだ。出場があればアンフィールドの中央が一気に面白くなる。
- 前線の顔ぶれはプレミアリーグでも最上級だ。イングランド史上最高額の移籍金でニューカッスルから加わったアレクサンデル・イサクは192cmの長身ながらドリブルで剥がせるストライカーで、シティのアーリング・ハーランドは195cmの体格からあらゆる態勢でゴールを奪う。フィルジル・ファン・ダイクとルベン・ディアス、両軍の守備の柱に突きつけられる課題はまったく違う性質のものになる。
- レバークーゼンの無敗優勝を支えた2人がホーム側に並ぶ。フロリアン・ビルツは存在しないような隙間にラストパスを通し、ジェレミー・フリンポンは右サイドバックからウイング顔負けの推進力で駆け上がる。対するシティにはリヨン育ちのラヤン・シェルキとジェレミー・ドクがいて、アルネ・スロットとジョゼップ・グアルディオラの設計思想の違いがそのまま見える一戦になる。
第6節 · 2026-10-10 (土) 17:30 BST
MUN
マンチェスター・ユナイテッド
vs
トッテナム
TOT
4-2-3-1 vs 4-2-3-1
オールド・トラッフォードの大型補強対決、シェシュコとシャビ・シモンズ
- マイケル・キャリックが指揮するユナイテッドの前線は、この数年の補強がそのまま並ぶ構成だ。RBライプツィヒから8500万ユーロで加わったベンヤミン・シェシュコは195cmの体格と両足の精度を併せ持ち、ウルヴズから来たマテウス・クーニャとブレントフォードで20ゴールを挙げたブライアン・エンベウモが左右から絡む。ブルーノ・フェルナンデスのラストパスがどこに差し込まれるかが鍵になる。
- トッテナムの攻撃はシャビ・シモンズを軸に組み立てられる。バルセロナとPSGの下部組織で育ち、ソン・フンミンの後継として背番号7を受け継いだオランダ代表は、狭い局面のドリブルとスルーパスで一気に局面を変えられる。セットプレーの精度ではジェームズ・マディソンがいて、イゴール・トゥドールの下で中盤にはサンドロ・トナーリとコナー・ギャラガーが並ぶ。
- 守備の噛み合わせも見どころだ。トッテナムのミッキー・ファン・デ・フェンはプレミアリーグ屈指のトップスピードを持つ左利きCBで、ケビン・ダンソの対人の強さと組んで最終ラインを構える。対するユナイテッドはリサンドロ・マルティネスの激しい出足と、リールで16歳デビューを飾ったレニー・ヨロの機動力で応じる形になる。
第6節 · 2026-10-11 (日) 14:00 BST
CRY
クリスタル・パレス
vs
ノッティンガム・フォレスト
NFO
3-4-2-1 vs 3-4-2-1
鎌田大地と冨安健洋のパレス、ヘンダーソンは古巣フォレストと向き合う
- クリスタル・パレスには日本代表経験者が2人いる。アイントラハト・フランクフルトでヨーロッパリーグを制した鎌田大地は、トップ下やインサイドハーフから決定的なスルーパスとゴール前への飛び出しで違いを作るタイプ。アーセナルで4シーズンを過ごした冨安健洋は右SBを主戦場にCBもボランチもこなす万能型で、187cmの体格を活かした空中戦も強い。
- クラブキャプテンを務めるディーン・ヘンダーソンにとっては古巣との再会になる。マンチェスター・ユナイテッド育ちの守護神はノッティンガム・フォレストでもプレーした経歴を持ち、パレスでは2025年のFAカップ優勝に大きく貢献した。反応速度とハイクロスへの対応に定評があり、ヴィトール・ペレイラ体制のフォレストがどこから崩しにかかるかが問われる。
- フォレストの攻撃陣には英国の若手が揃う。モルガン・ギブス=ホワイトはドリブルとラストパスでチームの攻撃を司り、マンチェスター・シティに11年在籍したジェームズ・マカティーと、チェルシーでCLとELを制したカラム・ハドソン=オドイが両脇を固める。オリバー・グラスナーのパレスはイスマイラ・サールとジャン=フィリップ・マテタのカウンターで応戦する形だ。
La Liga
第8節 · 2026-10-11 (日) 16:15 CEST
RSO
レアル・ソシエダ
vs
デポルティーボ・ラ・コルーニャ
DEP
4-4-2 vs 4-4-2
久保建英とケイタ・キタ、FC東京育ちの2人がレアレ・アレーナで待つ
- レアル・ソシエダには、ともにFC東京の育成を経た2人の日本人が在籍する。久保建英は左足のドリブルと懐の深いボールキープで相手を引きつけ、カットインとスルーパスの両方で違いを生む右ウイング。2005年生まれのケイタ・キタはFC東京U-18から直接スペインへ渡ったアタッカーで、スピードと右足の精度を武器にトップチームでの出場機会を狙う。
- 久しぶりに1部へ戻ってきたデポルティーボは、経験値の塊のような補強をしてきた。マルセイユから加わったピエール=エメリク・オーバメヤンはドルトムント、アーセナル、バルセロナで積み上げた裏抜けの巧さが健在で、PKも任される。最終ラインにはアトレティコ・マドリードで10年以上を過ごしたウルグアイ代表主将のホセ・マリア・ヒメネスが構える。
- ホームのソシエダはイマノル・アルグアシルの下で、キャプテンのミケル・オヤルサバルが攻撃の基準点になる。EURO2024の決勝で決勝ゴールを決めた左足と、コペンハーゲンからクラブ記録の移籍金で加わったオルリ・オスカルソンのポストプレーは好対照だ。中盤にはバレンシアとPSGを渡り歩いたカルロス・ソレールもいて、デポルティーボのマルク・カサドとのアンカー対決が成立する。
第8節 · 2026-10-10 (土) 21:00 CEST
RMA
レアル・マドリード
vs
ビジャレアル
VIL
4-2-3-1 vs 4-2-3-1
ベルナベウに上位のビジャレアル、プレミアから来た面々が並ぶマドリー
- カルロ・アンチェロッティのスカッドには、イングランドから渡ってきた顔ぶれが目立つ。トレント・アレクサンダー=アーノルドとイブラヒマ・コナテはともにリバプールからの移籍組で、右足のロングパスとカバーリング範囲の広さという別方向の武器を持ち込んだ。加えてマンチェスター・シティのベルナルド・シウバとチェルシー経由のマルク・ククレジャが並び、スペインで新しい役割を探している。
- 前線の破壊力は相変わらずだ。キリアン・ムバッペの加速とヴィニシウス・ジュニオールのカットイン、そしてパルメイラスから来たエンドリッキのペナルティエリア内の強さに、左足の精度で知られるアルダ・ギュレルが加わる。これを止める側のビジャレアルには、トゥールーズでリーグ・アン屈指のCBに成長したローガン・コスタと、チェルシーからクラブ史上最高額で加入したレナト・ベイガがいる。
- ビジャレアルはマルセリーノ・ガルシア・トラルの下で、クラブのレジェンドであるジェラール・モレノが中心にいる。左足の精度とゴール前の落ち着きは健在で、EURO2024で得点王争いに絡んだジョルジュ・ミカウタゼ、アーセナルでクラブレコードの移籍金を記録したニコラ・ペペが脇を固める。右サイドにはトッテナム時代を経て2021年のヨーロッパリーグ制覇に貢献したフアン・フォイスが構える。
Ligue 1
第6節 · 2026-10-10 (土) 17:15 CEST
LIL
リール
vs
ル・アーヴル
HAV
4-2-3-1 vs 4-2-3-1
上田綺世のリールに、日本人3人を抱えるル・アーヴルが乗り込む
- リーグ・アンで最も日本人が集まるカードになった。リールの上田綺世はサークル・ブルッヘとフェイエノールトを経てフランスに渡った日本代表のストライカーで、ペナルティエリア内の動き出しと裏への抜け出しが最大の武器。対するル・アーヴルには、本職CBながらボランチもこなす瀬古歩夢がいて、セレッソ大阪育ちの対人守備と両足のロングフィードで迎え撃つ。
- ル・アーヴルの日本人は瀬古だけではない。明治大学で関東リーグの得点王・アシスト王・MVPを総なめにした中村草太は、168cmの小柄な体格をオフ・ザ・ボールの質と判断の速さで補う知性派のCF。さらにシュトレーレンやロートヴァイス・エッセンといったドイツの下部リーグを叩き上げた水多海斗も在籍し、ディディエ・ディガールの手元には複数の選択肢がある。
- リール側の見どころはベテランと若手の同居だ。フランス代表歴代最多得点記録を持つオリヴィエ・ジルーは193cmのポストプレーでいまもクラブの基準点であり、中盤にはキリアン・エムバペの弟で左利きのエタン・エムバペが控える。キャプテンのバンジャマン・アンドレが中盤の底を締め、ブルーノ・ジェネジオがどの組み合わせを選ぶかが注目される。
Eredivisie
第8節 · 2026-10-10 (土) 18:45 CEST
FEY
フェイエノールト
vs
AZアルクマール
AZ
4-3-3 vs 4-3-3
渡辺剛と市原吏音、ロッテルダムで日本人センターバックが向き合う
- 両軍の最終ラインに日本人が並ぶ。フェイエノールトの渡辺剛はFC東京からコルトレイク、ヘントと渡り歩き、ベルギーでゲームキャプテンも務めた統率型のCB。AZの市原吏音はRB大宮アルディージャのアカデミーが送り出した2005年生まれで、空中戦の強さに加えてボランチへの縦パスで攻撃の起点になれるタイプだ。
- AZの右サイドには毎熊晟矢もいる。元FWという経歴を持つ攻撃型サイドバックで、セレッソ大阪時代にJ1ベストイレブンに選ばれ、ヨーロッパリーグではトッテナム戦でも存在感を示した。驚異的なスタミナで何度もサイドを往復するため、フェイエノールトの左サイドがどこまで押し返せるかが試合の流れを左右する。
- 古巣対戦が複数転がっているのもこのカードの妙だ。AZのカルヴィン・ステングスはクラブの育成出身で、ニースとアントワープを経てフェイエノールトでもプレーしてから戻ってきた。中盤にはフェイエノールトで129試合に出場したヨルディ・クラーシ、右サイドにはデンソ・カシウスもいる。迎えるフェイエノールトはエールディヴィジ得点王の実績を持つセム・スタインが前線を引っ張る。
J1 League
第9節 · 2026-10-09 (金) 19:00 JST
KAS
鹿島アントラーズ
vs
ガンバ大阪
GOS
4-4-2 vs 4-2-3-1
金曜夜のカシマ、柴崎岳と宇佐美貴史が同じピッチに立つ
- 鹿島の中盤には、スペインで7シーズンを過ごした柴崎岳がいる。2016年のクラブW杯決勝でレアル・マドリード相手に2得点を挙げた司令塔は、視野の広さとパス精度でいまもJリーグ屈指の存在だ。前線には屈強なポストプレーとチャンスメイクを兼ねる鈴木優磨と、多彩なゴールパターンを持つレオ・セアラが並び、樋口雄太のセットプレーも加わる。
- ガンバ側の象徴は宇佐美貴史だ。高校2年でクラブ史上初の飛び級トップ昇格を果たし、バイエルン・ミュンヘンなどドイツの複数クラブを経て古巣に戻ってきた。ゴール前には神村学園から加入した名和田我空もいて、AFC U-17アジアカップでMVPと得点王を獲得した嗅覚をJ1の舞台で試している。ゴールマウスにはU-23アジアカップで最優秀GKに選ばれた荒木琉偉が控える。
- ガンバのCB佐々木翔悟にとっては古巣との再会になる。鹿島の下部組織で育ち、いわてグルージャ盛岡とジェフユナイテッド千葉で実戦を積んで戻ってきた左利きのCBで、左足のロングフィードがビルドアップの起点だ。中谷進之介と三浦弦太という経験豊富なCB陣とともに、植田直通や関川郁万が構える鹿島の最終ラインと高さ比べを演じる。
第9節 · 2026-10-10 (土) 15:00 JST
TOK
FC東京
vs
浦和レッズ
URA
4-4-2 vs 4-3-3
ショルツが古巣浦和と向き合う、移籍組が双方向に交錯する一戦
- FC東京には浦和でプレーした選手が3人いる。中心はアレクサンダー・ショルツで、浦和時代にJリーグベストイレブンに選ばれた189cmのCBは、危機察知能力とクリーンな守備で最終ラインを統率する。右サイドバックの石原広教と、クラブ・ブルージュも経験した左アタッカーの本間至恩も浦和に在籍した経歴を持ち、三者三様の再会になる。
- 逆方向の再会もある。浦和の渡邊凌磨はFC東京を経てドイツのインゴルシュタットでもプレーした「便利屋」型で、FWからDFまで複数ポジションをこなす。ベテランの水沼宏太もFC東京に在籍した一人で、右サイドからの正確なクロスでチャンスを作る。マテウス・サヴィオのスルーパスと合わせ、浦和の崩しの軸がどこに置かれるかが見どころだ。
- ベテランの存在感も濃い。FC東京には長友佑都と森重真人がいて、インテルやガラタサライで戦った走力と、Jリーグベストイレブン5度の読みの鋭さがそれぞれチームを支える。浦和のゴールマウスにはJ1通算600試合超の西川周作が立ち、左足のフィードでビルドアップの起点になる。俵積田晃太と金子拓郎、両翼のドリブラー対決も楽しみだ。
Nadeshiko
· 2026-10-10 (土) 03:00 JST
HAI
ハイチ女子代表
vs
なでしこジャパン
JPN
なでしこジャパンがハイチと親善試合、欧州と米国で戦う面々が集う
- 最終ラインには世代をまたぐ顔ぶれが並ぶ。2011年W杯優勝メンバーでリヨンやバイエルン・ミュンヘンを渡り歩いた熊谷紗希に対し、2005年生まれの古賀塔子はフェイエノールトで主力に定着した後トッテナムへ移り、デビュー戦でMOTMに選ばれた。ゴールマウスには170cmと小柄ながら反射神経とビルドアップ能力で評価される山下杏也加が構える。
- 中盤の質はここ数年でさらに上がった。長谷川唯はテクニックとボール奪取を両立するWSL屈指のMFで、アンカーの長野風花は縦パスの質とCB間に落ちる知性的なポジショニングで組み立てを支える。バイエルン・ミュンヘンで台頭した谷川萌々子、NWSLの年間最優秀MFに選ばれた松窪真心も控え、組み合わせの選択肢は多い。
- 前線には得点源が揃う。2023年W杯の得点王である宮澤ひなたはスペースを見つける嗅覚が際立ち、WSLデビュー戦でハットトリックを決めた清家貴子はスピードと決定力で押し込む。アジアカップ2026の決勝で決勝ゴールを挙げた浜野まいか、初速に優れる藤野あおばも並び、親善試合とはいえ競争は激しい。